ガソリンスタンドでも車検を受けられる!どんなメリットがあるの?
2年に一度はやってくる車検。車の維持費の中でも大きな出費です。車検は、正規ディーラー、カー用品店、自動車工場などさまざまなところ出せますが、普段行くガソリンスタンドでも車検に出せます。そこでこの記事では、ガソリンスタンドに車検を出すメリット・デメリットと、ほかの車検との違いを解説します。
ガソリンスタンドで車検を受けるメリット
ガソリンスタンドに車検を出すと、どのようなメリットがあるのでしょうか?
コストをおさえられる
ガソリンスタンド車検は、コストがおさえられます。ガソリンスタンド車検では、必要最低限の点検項目のみ点検してくれます。正規ディーラーでは、車検の最低限の点検項目にプラスして、さまざまな箇所を点検し、必要に応じて部品交換の行ってくれます。
非常にありがたいサービスですが、最低限の点検項目以外の点検もしてくれるので、コストがかかるのです。対してガソリンスタンド車検では、車検にとおる最低限の点検項目しか点検しません。その分整備する時間や人件費もカットできるので、顧客にかかるコストもおさえられます。
通いなれた場所で気軽に出せる
給油や洗車で通いなれたガソリンスタンドに、気軽に車検を出せます。車検の見積もりや予約も、給油のついでにできるのが嬉しいポイントです。正規ディーラーや自動車工場に車検を出すとなると、予約の電話をし、わざわざ車を持って普段行かない場所に行かなければいけません。
そのため、正規ディーラーや自動車工場が近くにないという方にとっては、ガソリンスタンド車検が、車検自体のハードルを下げてくれるでしょう。
特典がある
多くのガソリンスタンドで、車検を出した顧客に対する特典が用意されています。具体的には、給油割引や洗車割引などです。ティッシュなどの日用品をプレゼントしてくれるところもあります。給油割引や洗車割引は、普段から車に乗る方にとっては非常に嬉しい特典でしょう。
また、最近はガソリンスタンドで給油割引を受けられるクレジットカードが多く出されています。ガソリンスタンドのクレジットカード会員であれば、車検が安くなるというケースも多いです。
24時間受付のところも
場所によっては、24時間受付のところもあります。日中は仕事で忙しくて車検の予約ができないという方にとっては、とても便利でしょう。定休日も正規ディーラーや自動車工場より少ないので、時間や曜日を気にせず車検に出せます。
ガソリンスタンドで車検を受けるデメリット
ガソリンスタンド車検には、デメリットもあります。詳しく見ていきましょう。
重整備ができない
重整備はできないことが多いです。重整備とは、整備士2人以上が必要な時間のかかる整備のことを指します。具体的には、エンジンやミッション、足回りの整備などを指します。そして前述したように、ガソリンスタンド車検では、車検に必要最低限の点検項目しか点検しません。
そのため、重整備が必要な車や、何年も乗っていて損傷も多い車だと、必要最低限の点検項目では安全性に欠けることがあるのです。充分な点検ができないと判断されれば、車検を断られることもあります。
整備の質はディーラーより低いことが多い
最近は、国家資格をもった自動車整備士が在籍しているガソリンスタンドも多いです。しかし、メイン業務は給油。正規ディーラーや自動車工場に比べたら、車検などの整備技術は低いことが多いです。質の高い整備をしてほしいという方は、不安を覚えてしまう方もいるでしょう。
代車が出ない
ほとんどの場合、代車が出ないと思っていたほうがいいでしょう。正規ディーラーや自動車工場に車検を出すとき、車を車検に出している間に乗る代車が出ます。ガソリンスタンド車検は代車が出ないことが多いので、車検に出している間も車に乗る必要がある方は、代車の有無について必ず事前に確認しましょう。
引き取りサービスがない
引き取りサービスがないのもデメリットです。引き取りサービスとは、車検に出す車を自宅や職場まで引き取りに来てくれるサービスを指します。正規ディーラーや自動車工場は、引き取りサービスを実施しているところが多くあります。しかし、ガソリンスタンドは車検以外の給油や洗車が主な仕事なので、引き取りサービスまで手が回らないのです。
ガソリンスタンド車検とほかの車検の違い
車検は、正規ディーラーや自動車工場、車検専門店など、さまざまな車検があります。ガソリンスタンド車検は、ほかの車検となにが違うのでしょうか?
費用の違い
まずは、費用に違いがあります。車検の費用相場は、以下のとおりです。
・ガソリンスタンド4万3,000円~7万3,000円
・正規ディーラー6万7,000円~10万9,000円
・自動車工場6万2,000円~10万7,000円
・車検専門店4万9,000円~8万円
場所によって、かなり費用に差があります。中でもガソリンスタンドはほかの車検に比べると費用をおさえられるのが特徴です。
予備整備の有無
ガソリンスタンド車検とほかの車検は、予備整備の有無にも違いがあります。とくに違いが明確なのは、正規ディーラーとの違いです。前述したように、ガソリンスタンド車検では必要最低限の点検項目しか点検しません。
しかし正規ディーラーでは、必要最低限の点検項目以外にも、安全に走行できるように行う予備整備を実施しています。
必要最低限の点検項目でとにかく車検を安くしたいという方はガソリンスタンド、多少費用がかかっても予備整備をして安全性を重視したいという方は正規ディーラーでの車検がおすすめです。
品質の違い
ほかの車検との違いとして、品質の違いも挙げられます。品質の違いも予備整備と同様、正規ディーラーとの違いが大きいです。ガソリンスタンドで車検をしてくれる自動車整備士も専門家ですが、正規ディーラーに在籍する自動車整備士は、さらに詳しいメカニックの知識をもっています。
また、部品の交換が必要になったとき、ガソリンスタンドではコストを抑えるために純正品ではない部品に交換することが多いです。一方、正規ディーラーでは純正部品に交換してくれます。そこで品質の違いが生まれるでしょう。
まとめ
ガソリンを入れるついでに、気軽に車検に出せるガソリンスタンド。ほかの車検に比べると費用も安く、特典も多いため、魅力を感じる方は多いでしょう。これからガソリンスタンド車検を検討する方は、メリットとデメリットの両方を充分に理解したうえで、見積もりに出してみてください。