車検の流れをチェック!受ける際に必要な書類についても解説
車検を受けたいならば車検の流れを知る必要があるでしょう。その際にかかる費用はどのくらいなのか、必要な書類は何なのか、気になる人も多いと思います。今回は車検の流れを、費用や必要書類などに触れながら、車検業者ごとに説明します。車検を受ける際の参考にしてみてください。
車検を受ける際にかかる費用の目安
車検の費用についておおよそ10万円かかるというのはよく耳にする話です。実際にそのくらいの費用で車検を受けている人は多いと思いますが、なぜその値段になっているのかを把握してはいないでしょう。
法定費用
法定費用は国が定めた税金、自賠責保険料、印紙代などのお金のことです。法定費用に関しては、どの車検業者に頼んでも変わることのないお金であるということを頭に入れておきましょう。乗っている車の車種や車両重量、年数、エコカー減税の対象かどうかで大きく変わってきます。
法定費用に関しては基本的に、車種は軽自動車よりも普通自動車の方が高く、車両重量は重ければ重いほど高く、年数は長ければ長いほど高く、エコカー減税は当たり前ですがないほうが高くなります。エコカー減税の対象かどうかは車の環境性能などによって決まるようです。
この法定費用は車検業者によって値段が変わることはないですが費用の目安を知るうえで重要な要素でしょう。
車検基本料
車検基本料は車検業者ごとに点検項目が異なり、よって車検基本料も車検業者ごとに異なってきます。車を購入する際の販売店となるディーラーでは基本的にほかの業者よりも点検項目が細かく、丁寧な作業が売りです。消耗品の交換などでもメーカー純正品に交換するので費用は高くなりがちです。
車検業務を専門とする車検専門店では、ディーラーなどとは違い車検を仕事の軸に置いているので安心して依頼でき、さまざまな料金プランを用意しているお店が多い傾向にあります。安さや早さを求め、費用を低く抑えることができるでしょう。
ここでは車検基本料が高い傾向にあるディーラーと、低い傾向にある車検専門店のみを代表として紹介しましたが、そのほかにもガソリンスタンドや整備工場などで車検を受けることもできます。
整備費用
整備費用は、点検を受けたのちに不具合などが生じている箇所の部品交換、消耗品の交換などで発生する費用のことです。車の使用方法や使用年数によって変わってくる可能性があります。
使用方法に関して、日頃から丁寧にメンテナンスなどを行ない、無理な運転や過走行を避けるなどの気遣いをしていれば整備費用は低くなりやすいでしょう。使用年数に関しては、車には消耗品が多く使用されているので年数が長い車は消耗品の交換などで整備費用が高くなりやすいでしょう。
車検を受ける際に必要な書類
車検を受ける際に必要な書類は何があるのでしょうか。また、必要な書類がない場合にはどのように対応すればよいのでしょうか。事前に確認し、車検を受ける際に抜け漏れがないようにしましょう。
必要な書類
車検に必要な書類として、自動車検査証(車検証)、自賠責保険証明書、自動車税納税証明書、車検に出す人の身分証明書、所有者の委任状が挙げられます。
自動車検査証と自賠責保険証明書に関しては、車内のグローブボックスの中にファイリングして保管している人がほとんどでしょう。自動車税納税証明書は毎年5月に送られてくるので忘れない場所に保管するようにしましょう。
車検に出す人の身分証明書は、普段から携帯している人がほとんどなので忘れる心配はほとんどなさそうです。万が一紛失してしまった場合は車検どころではないでしょう。所有者の委任状は所有者と車検に出す人が一致している場合は必要がありません。
必要な書類を紛失したときの対処法
必要な書類を紛失した場合、身分証明書などは先ほどもいったとおり、車検どころではないですが、そのほかの書類は再発行などの手続きを経て車検を受けることができます。
自動車検査証を紛失した場合は普通自動車か軽自動車かで対処法が異なります。普通自動車の場合は管轄地域の運輸支局、軽自動車の場合は管轄地域の軽自動車検査協会でそれぞれ再発行の手続きを行うことができるようです。
自賠責保険証明書を紛失した場合は、加入していた保険会社に問い合わせ、再発行の手続きを行うとよいでしょう。紛失したので加入していた保険会社がわからないという人も多いはずです。その場合は購入したディーラーや中古車販売店で聞くとよいでしょう。
自動車税納税証明書を紛失した場合は、近くの自動車税管理事務所や税事務所に問い合わせ、再発行の手続きを行うとよいでしょう。
車検の流れ
車検は車検業者に依頼することが一般的ですが、自分自身で運輸局に持ち込み、車検を受ける方法もあります。しかし、この方法は車に関しての知識があまりない人には複雑で難しい手段なので、今回の車検の流れの紹介では一般的な、車検業者に依頼した場合の流れを紹介します。
車検は主に見積もりと予約の段階、車検を受ける段階、車を引き取る段階の3つの段階に分けることができるようです。見積もりと予約の段階では、車検を受ける際に必要なおおよその費用を知ることができる重要な段階です。いくつかの業者で見積もりを取り、自分が納得のいく内容や価格の業者に依頼するのがよいでしょう。
車検を受ける段階では、荷物の置き忘れに気をつけましょう。普段から使う荷物や仕事などで必要な荷物を置いたままにして困ってしまうだけではなく、車検の結果にも影響をおよぼす可能性があるので、車に載っている荷物はなるべく自宅で保管するか、代車を使用する場合は移しておくとよいでしょう。
車を引き取る段階では車検の結果に加え、新しい車検証などの重要書類を受け取ることになります。次回の車検までなくさないように保管しておくようにしましょう。
車検の流れについて、おおよそのイメージをもっておくことでスムーズに車検を受けることができます。車検の流れとあわせて費用や必要な書類などもしっかりとチェックし、なるべく不安を取り除いて車検を受けるとよいでしょう。